富士山信仰と地球環境
高村弘毅(立正大学学長なさった方)先生より、富士山信仰と地球環境についての資料を送っていただいた、お礼と感想文。
前文省略にて失礼いたします。
日頃のそして、此の度のご配慮有難く御礼申し上げます。
(一)(富士山)信仰について
自説を押しつけるのではなく、受け取る人の自由な発想を妨げず著者の知り得た情報が出来るだけ公平に列記されております。
3分後に地震や津波に襲われるかも知れぬ、不確かな生命を預かっている私共は、つい、より確かな事象を求めて落ち着きたいのです。
その為には人知人力の及ばぬ絶対に依り処を得たいのですが…自然の威力(噴火)への畏敬の念からスタートし、
為政者達もそれを利用し、外来の佛教の影響等も受けながら(日本古来)の神道の形になって参ったのですね。
信仰(拝む事)宗教について関心のある方ですが、系統的に学習はして居りません。
偶々真言宗の和尚さんとの縁があって、お参りいたしております。
当家は曹洞宗ですが。70代後半にふと思ったのですが、日本の神社へお参りすると唯々うやうやしくを垂れているだけ、
何の説教もなく「これは駄目」「あれは駄目」も、なくて「これをしなさい」「あれをしなさい」も、ない。
佛教のような経や説教もなく、キリスト教のような神を讃える讃美歌もない。
余りにも演出がなさすぎる。あるが侭の大自然崇拝があって、それを有難く受け取るだけなのかしら。専門家に教わりたいとまだ教わっておりません。高村先生のお話を承れればと居ります。
宗教は絶対への拠りどころとして利用されて参ったし、いまも利用されているでしょう。が、宗教の弱点は自らを夫々の宗教において、絶対唯一の価値あるものとする為に、他を認めないところです。
ひょっとしたら隣の宗教の方が効き目があるかも知れない、等と疑念が生じたりしたら、無我夢中で自分の眼前の対象の神佛を拝めないですよね。
己れの理解に入らない事を排除する事によって、唯一絶対になった者同志だから、宗教戦争ほど苛酷、残酷なものはありません。
世界平和人類平和を掲げながら。人間は自分の背中と歩き方を直接観る事は出来ません。自分の骨を拾う人もありません。宇宙から生まれて宇宙に還ってゆくのです。
その短い課程に知り得た人々、関わりを得た人は極限られた人。だから好き嫌い、気に入る入らないは別として、お互いに特別縁の深かった人同志という事になるでしょう。
富士山信仰も世の流れに従って、時の権力者達に利用され、大衆もそれを受け入れて参りました。受け入れざるを得ないでしょう。だからこの先も変わってゆくかも知れません。
生まれた国(地域)や生い立ちにより宗教も、〇〇宗教△△教とあるのは致し方ないが、同一宗教内にあっても、佛教においても二つ三つならず多くの宗派があります。
AとBが戦う場合、同じ神に己れを勝たせて欲しいと、戦勝祈願するわけには参らず別な神を求めざるを得ないでしょう。人間の生き様を背景として宗教は生まれて参ります。
情報が広く地球を飛び交っていても、その国に生まれた人は国単位で生命の根幹は保証されております。現代でも弱小国の民は大きな力を有する国の動向に左右されております。直接的には、その国の権力者によってですが。
(二)地球環境について
気象条件のみならずあらゆる多くの事柄を地球単位で考えざるを得ない。地球という同じ船に乗った者同志、地球の民は運命共同体なのです。
同じ船上での争いや我欲の拡大は地球という船の耐用年数を縮めているように感じられてならない昨今です。
地球環境に関する日本の学会は、立正大学は、又世界の学会は、私共一般人(権力者達にも)に何を提言し、訴えているのでしょうか。
地球環境について(人類の生命の未来を想う時)作文を募ったら如何でしょう。
戦争がなければ、平和だと考えられて居りますが、より本質的にみれば、地球の安泰平和がなければ人類の生命の安泰もありません。
同船同朋のよしみで、人類みなきょうだいと簡単にいかないのですよね。残念ながら。
久し振りに頭の体操が出来ました。80余歳。病気も抱えて、自分の子供達のみならず若い世代のお荷物になっているという思いから、
自らの生きる価値がゆらいで居りましたのに、久し振りに楽しかったです。
有難うございました。指も手首もリュウマチのせいで、こわばって居ります。思考も老化致して居りますし、誤字や内容もお見苦しいところ多々、何卒ご容赦たまわりますよう願い上げます。
末筆ながら
奥様共々お二方様の末永いご健康を念じて筆を擱きます。
平成三十年十一月二十七日
永澤 皞 拝
岩木荘にて
高村弘毅先生みもとへ
- 二伸:
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宇宙統一神(地球を司る神)のもとに世界の人類の宗教が統一されたら
Aよ、Bよ、共に戦って地球(船)が亡びたら共に二者とも敗者になるしかない。
それでも戦いを止めないかと、諭されるようになれたらよろしいのにと〝夢〟をみております。